体は常に細菌やウイルスの侵入リスクにさらされており、少しでも油断をすると一瞬でやられてしまいます。
しかし細菌やウイルスに侵入されず元気で過ごせているのは、体に備わった「細菌・ウイルス侵入禁止ゲート」のおかげです。
細菌・ウイルス侵入禁止ゲートは体中の到る所にありますが、中でも大きなゲートと言えば扁桃腺でしょう。
しかし扁桃腺は常に細菌やウイルスにさらされているため、感染して腫れやすいという弱点を持っています。
扁桃腺が腫れてしまうと、炎症を引き起こします。
また表面に膿がついてしまうと、発熱や喉の痛みなどの症状も出てきます。
扁桃腺が痛む場合は風邪を引いた時が主なので、風邪が治れば扁桃腺の痛みも治まるでしょう。
しかし扁桃腺の腫れが何度も繰り返すとなると、大問題です。
大抵は薬で何とか対処できますが、症状が酷い場合は手術に踏み切ることもあります。
扁桃腺が腫れることによって引き起こされる病気の代表格と言えば、扁桃炎でしょう。
風邪がきっかけで引き起こされる病気で、寒気と高熱などの症状が出ます。
高熱は3~4日続きますが、結膜炎を併発してしまうと1週間続く場合があります。
扁桃炎は主に若い世代にかかりやすく、高齢者で扁桃炎にかかっている方はほとんど見当たりません。
治療としては主に抗生物質を使いますが、状態が悪くなると手術に踏み切る場合もあります。
扁桃肥大も、扁桃腺にまつわる病気の1つです。
ただし扁桃腺が単純に大きいだけなら何の問題もないので、過度の心配は無用です。
特に病院に行かなくても問題ないでしょう。
しかし扁桃腺がはれて熱が出た場合、呼吸が苦しい時、血尿が診られて腎炎の恐れがある場合は要注意です。
扁桃腺と同じく、手術が必要になるかもしれません。
もし扁桃腺に何か異常を感じたのなら、今直ぐにでも病院に駆けつけるべきです。
受ける科目は耳鼻科になりますが、内科でも受け付けてくれるはずです。
ただどちらの科目の診察を受けることになっても、ネックになっているのが待ち時間でしょう。
内科も耳鼻科も待ち時間が非常に長く、場合によっては1時間以上も待つこともあります。
耳鼻科の場合、花粉症の季節と重なったら待ち時間は1時間だけでは済まされないでしょう。
耳鼻科にもよりますが、待ち時間を少しでも緩和するために、混雑状況をサイトで公開している病院もあります。
正確な状況を示している訳ではありませんが、参考にはなるはずです。